長い間、有難うございました!
2023年08月30日
皆様、大変ご無沙汰しております。
更新までにかなりのお時間を頂き、誠に申し訳ありませんでした。
支援者様への個別連絡、Twitterでの収支報告は既に済ませているのですが、改めてここに、詳細をご報告させて頂きます。
令和5年4月14日、福のMRI検査を行いました。
福には申し訳ないと思いつつ、歩のストレスに考慮して、福だけを連れて岐阜まで行きました。
まず診察です。
この時から、また新しい先生に変わりました。
前足と後ろ足の神経の反応を確認するため、前足の指をグーパー。曲げた指がすぐ戻る事から、前足への神経の伝達には異常なし。
後ろ足の指も動かす事ができ、異常なしと診断されました。
触診では、予想より後肢に筋肉がついる事に、先生も驚いていました。
福のように後肢が不自由な子は、筋肉が薄っぺらいというか、ほとんど無い場合が多いと、以前、別の先生からも言われた事があります。
毎日の屈伸や、踏み台の登り降りでも筋肉は付くらしく、日頃の成果が出たようで嬉しかったです。
これからも福のために、毎日欠かさず続けていきます。
血液検査やMRI検査の結果も、目立った異常は見られず、ひとまず安心しました。
このまま現状維持できれば良いのですが、どんな福でも、私の宝物である事に代わりはありません。
将来、自力で排泄が出来なくなったり、想定外の症状が現れたとしても、大切に大切に育てていきます。
今回の検査で、皆様から頂いた支援金の残金・¥55,672-を全て使い切りました。
コロナ禍で誰もが大変な状況だった中でのご支援、本当に有難うございました。
収支報告を終えるまで、長い期間を要したにも関わらず、私や福達を応援し続けて下さった皆様のご厚意に、謹んで御礼申し上げます。
次に、Twitterをお休みしていた間の出来事についてご報告させて頂きます。
沢山の事がありました。
まずはリボンについてお話しします。
そもそも高齢のお婆ちゃん。
腎不全の治療に加え、去年の9月頃から痴呆の症状が目立ち始めました。
人間でも、年老いて連れ合いが亡くなると、残された方は、痴呆の進行が進みやすくなると言います。
先に娘のピンクが老衰で亡くなっているため、リボンの場合も覚悟はしていました。
トイレの中に座りこむ事が増え、自力でご飯を食べなくなり、強制給餌に切り替えたものの、呆けている本人は「快か不快か」でしか、自分がされている事を判断できません。
食べさせなければ体力がもたない、だけど無理矢理口に食事を流し込まれて、嫌がるリボンを見ていて思ったんです。
「抵抗するだけでも体力を消耗してしまう…だったら、寿命が1ヶ月縮まってもいい。リボンの嫌がる事を少しだけ減らそう」
給餌の回数を、1日5回から4回に減らしました。
その代わり、フードプロセッサーでドライフードを顆粒状になるまで砕き、前もってペーストに混ぜてふやかしてから与えてみたり、工夫する事で、少しでもカロリーを摂取出来るよう心がけました。
ですが、給餌の回数を減らしても、嫌がるものは嫌がります。
少しでも一緒にいたいからこそ、無理強いするのが可哀想で申し訳なくて「大好きでごめんね」と、途中からリボンに謝りながら給餌するようになりました。
どんどん痩せ細っていくリボンを「なるべく普段通りに」お世話するしかない…とても苦しかったです。
高潔なリボン様は、呆けていても、しっかりした足取りで、威厳と風格を保っていました。
リボンは毎晩、私の母と一緒に寝ていて、就寝する少し前に水を飲ませたのが、私が生きているリボンを見た最後です。
令和4年11月30日の深夜に、母の隣で寝ながら息を引き取りました。
リボンに関しては、看病した期間が長く、やるだけの事は精一杯やったと思います。残念ですが、後悔はありません。
保護した時には既に成猫。ピンクを産んだ後だったので、正確な年齢は分かりませんが、20年一緒に過ごしました。
大往生です。
次に小梅の急逝について記します。
小梅には持病がなく、心構えが全くできていなかったため、緊急事態としか言えない状態でした。
令和5年5月8日の朝、体調が優れず、すぐに起き上がることが出来なかった私は、予定より3時間ほど遅れて起き、子供達にご飯を与えました。
みんな空腹で、一斉に群がってきたのですが、小梅だけが部屋に来ない。
向かいの部屋を見に行ったところ、倒れているのを発見しました。
抱き起こしても、首に全く力が入っておらず、呼吸も苦しそうで、尿を漏らしてぐったりしていました。
すぐにタクシーを呼び、家から1番近い動物病院に連れて行き、必要な処置は、私の許可を得ずとも全てして下さいとお願いしました。
レントゲンで体内の状態を診てもらったところ、腎臓の周りに、血液か水か、何かの液体が沢山溜まっていることがまず分かりました。
ですが、そうなった原因は、血液検査の結果に異常が見られなかった事から、不明なままです。
お薬の注射を打ってもらい、酸素室に入れて、様子が落ち着くのを祈る気持ちで待ちましたが、ショック状態は改善されず、再度注射をしてもダメ…脳溢血ではないかという結論になりました。
人と同じで、持病が無くても、突然症状として現れるのは、脳か心臓だそうです。
「脳であれば、CTのある病院でないと、うちではこれ以上の処置はできません。すぐに他院に連絡します」と、先生が仰って下さり、少し遠いのですが、福も通っている病院に小梅を移送する事になりました。
しかし、移送中の車の中で、あと3分で病院に着くという所で、小梅は小さく痙攣をして、私の隣で亡くなりました。
今まで何匹も見送ってきましたが、発病したその日に、治療もお世話もできずに亡くなってしまったのは小梅だけなんです。
1%の希望を捨てたくなくて、移送先の病院に到着後、先生に小梅の体を預けましたが、やはり、もう亡くなっているとの事でした。
心臓マッサージをしても、生き返ることはないと言われました。
呆気なくて、悲しいというより、何も出来なくて虚しかったです。
時間の経過と共に、保護した当時の事や、人懐こかった小梅の様子を思い出して、少しずつ悲しさが増していきました。
小梅の遺体を家に連れて帰ると、母猫のママちゃん(桜)は、痴呆のせいもあるのか、何も理解していない様子で、それが見ていて余計に不憫でした。
享年14才。
母・桜と、兄・スカイの事が大好きな、愛くるしい子でした。
もっともっと可愛がってあげたかったです。
いくらこの子達のために働いているのだとしても、私が寝坊せず、きちんと時間通りに起きてさえいれば、小梅が倒れた時点で気付き、命だけは取り留めることが出来たかもしれません。
家族のために働いているのに、家族の異変に気付けない…
体調の悪化と仕事の忙しさに伴い、構ってあげられる時間が減り、いくつも出来た福の毛玉にすら気付けない…本末転倒です。
その仕事も、信頼していた雇用主(ママ・スナック)の不正により、上手くいかなくなりました。
ママとは旧知の仲で、仕事(農業と飲食店)を失った時に声をかけて下さったのですが、ママが、実際には頂いていない飲み物などを伝票に上乗せしてお会計していた事が分かり、対応に追われる事になったんです。
店側がお客様を裏切り、信用を損ない、それを立て直すのは、暇なお店を繁盛させるより大変なことです。
来客数が減り、売上が下がれば、お店を維持することが困難になり、私自身の収入と生活にも直接響いてくるため「自分の信用が残っているうちに立て直そう」と、必死で改善に努めました。
ストレスで連日嘔吐を繰り返していたせいで、胃と食道の境目が裂け、吐血した日もありましたが、休まず出勤しました。
努力は実るものですね。
足が遠のいていたお客様が戻ってきて下さった時は、本当に嬉しかったです。
でもそれは、私やスタッフの功績であって、ママの功績ではありません。成果が出れば出る程、ママは非協力的になっていきました。面白くなかったのだと思います。
既読無視や言い掛かり、嘘、私を含む従業員の給料の不足・未払いなど、常識では考えられない対応を繰り返されるようになりました。
私は疲れきってしまい、以前から患っていた、動悸・めまい・吐き気・頭痛などの症状も更に悪化。
正式に適応障害と診断され、7月末に職を辞したばかりです。
このように、長期間に渡り様々な出来事が起き、心と体を休める時間が無かったことが、活動報告の更新や、皆様へのご報告が遅れた理由です。
新しい職場は決まっていて、明日(9月1日)からまた働き始めます。
不安はありますが、私は残された6匹の「お母ちゃん」であると同時に、両親にとっては1人娘。
子供達の今後や、親の老後のために、少しでも蓄えておきたいので、体調不良を理由に、いつまでもズルズルダラダラとしている訳にはいきません。
また1からになりますが、頑張ります。
福達はいいなぁ…私みたいな奴隷がいて…(憧)
子供達の生活にも、少し変化が見られます。
福とスカイの距離が、更に縮まりました。
福はわざわざスカイの側を選んで、一緒にお昼寝をしたり、よく話しかけたりしています。
スカイが福を舐めてあげる事もあり、嬉しそうな福を見ていると、ほっこりした気持ちになります。
問題の自傷行為も、靴下が脱げてしまった時に1度あったきりで、落ち着いています。
暴れん方将軍・歩は、少しだけ大人っぽくなりました。
ただ、小梅の死後から、ご飯の好き嫌いが増え、食べ残すこともあり、意外と繊細なのかもしれません。
くま子へのストーキングは、多少マシにはなったものの、1日1度は必ず、くま子の逆鱗に触れています笑。
ママちゃんの白内障自体は特に進行していませんが、網膜変性を併発してしまいました。
この病気は遺伝による場合が多く、有効な治療法が無いため、いずれは失明するそうです。
ステロイドの目薬を治療に用いる事もありますが、ステロイドの長期使用は、糖尿病のリスクを高めてしまうため、炎症が起きた場合のみ使用することになりました。
物にぶつかったりする様子はなく、今は普通に生活できています。
腎不全も、全く悪化はしていないので、安心して下さい。
オックスは、どんどんオジサン化が進んでおり、イビキをかきながら、毎日ゴロンとしています笑。特記する事が何も無くて申し訳ありません笑。
くま子は相変わらず、同じ場所に引きこもったまま、中々出てきたがりませんが、福が近づいても、以前のように一目散に逃げる事はなくなりました。
くま子の方から接近しようとする様子も見られるので、このままそっと見守ろうと思います。
今居る6匹も、いずれは亡くなる時がきます。
その瞬間まで、この子達に尽くし続けることが、私の責任であり、生きる意味です。
この子達に出会っていなければ、私は腑抜けたままでした。
この先、もし職を転々としたとしても、別の問題が起きたとしても、転んだ分だけ、また立ち上がればいいと思って頑張ります。
先程も書きましたが、最後にもう一度、お礼を言わせて下さい。これまで私達を見守って下さり、有難うございました。
お会いした事がなくても、私も皆様の健康と幸せを心から願っています。
そして、動物が人間の犠牲にならない世の中になる事、1匹でも多くの命が助かる事を、切に願って止みません。
福のように、病名すら無い先天性の奇形や難病も、治せる時がきますように。
小野七恵
※写真は全て、文章の流れに合わせて掲載してあります。
検査時、緊張している福
麻酔から目覚めた福
検査の領収書
生前のリボン
リボンの葬儀
生前の小梅(左)
小梅の葬儀
仲良し3匹
暴れん坊・歩
診察待ちの桜
キメてるオックス
隠れ家(寝床)から出てきたくま子
お昼寝中の福