児童養護施設の子どもたちが自尊感情や自己肯定感を確かに感じることができる、仲間とともに目標を持ち、喜びを分かち合うことができる、そんな場所を提供できないかと考え、児童養護施設フットサル大会「第7回エスペランサカップ」を企画するに至りました。
【ご挨拶と目的の経緯について】
NPO法人エスペランサの代表をさせていただいております岡﨑憲司と申します。
僕は17歳のときバイクの事故に遭い、脳挫傷レベル4。99%死、1%植物人間と言われ゙半年後に目を覚ました。
そんな私の事が新聞記事となったことがあります。
2019年の記事ですが、まずはご一読ください
「生きる姿見せる」高次脳機能障害の男性、子供たち支援
交通事故が原因で高次脳機能障害となった男性が、周囲の協力を得て、児童養護施設で暮らす子供たちへの支援を行っている。NPO法人「エスペランサ」理事長、岡崎憲司さん(39)。21日には堺市内で子供たちのためのフットサル大会を開く。「世の中には自分にしかできないことがあるんだと伝えたい」。障害を自身の特性と受け止め、生きている姿を見せることが、子供たちの力になると信じている。(小泉一敏)
平成9年12月10日夕。当時府立高校3年だった岡崎さんは、大阪府寝屋川市内の交差点でミニバイクに乗っていたところ、左から来た車とぶつかった。ヘルメットが脱げた状態で左側頭部をフロントガラスに打ち付け、衝撃で飛ばされた。
脳挫傷レベル4。命の危機が迫る中、懸命の治療で九死に一生を得た。意識を取り戻したのは約半年後。奇跡的に、手足の運動機能障害は出なかったが、「頭の中に霧がかかるような状況が続いた」という。
だが、高次脳機能障害と診断されたのは27年のこと。事故から約20年が経過していた。息子から、旅行先の思い出話を振られたときに全く記憶がないことにがくぜんとし、若年性認知症を疑って精密検査を受けたことで、初めて診断名がついたという。
たしかに自覚症状はあった。思ったことをすぐ口に出してしまう。複数の人との込み入った会話や、乗り換えが複雑な電車移動はできない。仕事が続かず職を転々とし、以前勤務していた運送会社では、赤信号を渡る歩行者を大声で怒鳴りつけてトラブルになってしまったこともあった。
「障害が原因だったのか」。ほっとした。これまで解けなかった疑問に、やっと答えが出たような感覚だった。
診断がついたことで、医師やケースワーカーからアドバイスを受けることもできた。そうして使い始めたのが、記憶を記録しておく「メモリーノート」。1日の予定と実際に行った行動を1ページずつ書き込むことで、生活を自己管理する仕組みだ。「今日できることは今日やる」「イライラしない」。自分自身に繰り返し語りかける言葉も並ぶ。
メモしたこと自体を忘れることもあるので、妻の万里さん(38)とともにチェックするようにしているという。
運送会社で夜間帯に勤務する一方で、以前から関心があった児童養護施設の子供たちを支援しようと、27年にエスペランサを結成。29年にNPO法人格を取得した。
エスペランサはスペイン語で希望の意味。活動は主に府内の児童養護施設で子供たちと運動したり、勉強会を開いたりする。「子供たちの笑顔を見ることが何よりうれしい」。そうした純粋な思いで続けている活動が、結果的に症状の改善にもつながっているという。
■全国に50万人、社会と関わり症状改善
高次脳機能障害は、交通事故などによる外傷や脳血管障害(脳卒中)などが原因で起きる。全国に約50万人いると推計され、専門医が少ないこともあって、診断されにくい障害といわれている。
私には事故の影響で高次脳機能障害が残りました。
でも、そんな私だからこそ出来る事があると思い、NPO法人エスペランサの代表として活動しています。
【慈愛活動の内容】
・幼児のお世話・小学生のお世話・学習支援
・ダンスレッスン・フットサルの指導
・合同運動会ボランティア・合同女子バレーボール大会審判ボランティア
・園祭ボランティア・お絵かきボランティア・ヘアカットボランティア
・クリスマス会主催
・お米の寄贈・お菓子の寄贈・クリスマスプレゼントの寄贈
・新小学一年生へ学用品の寄贈・物品提供の仲介
・チャリティライブ主催等
【取り組んでいる課題】
◎施設の子どもたちは、18歳(特例として22歳)までは施設で暮らすことができますが(高校へ進学しなければ中学卒業で施設を出ます)、それ以降は自分ひとりで生きていく必要があります。
しかし、それを支えきれる国の仕組みはまだ整っておらず、途方に暮れる子どもたちがまだまだ多いというのが現状です。
◎施設で生活すると、日課がすべて決められます。
自己決定の機会が与えられ難くなっている,イコール 自己肯定感の低下につながります。
集団生活ですので子どもが主体的に自分らしく生きる機会が与えられ難いのです。
(施設というのは必要な場所です。施設が悪いといっているのではありません。)
◎施設で安心・安全を保障され、規則正しく生活をしてきた子どもたちが、ある日を境に施設を出ます。そうすると子どもたちは社会の荒波に対応できないという現状が待ち構えています。
多くのNPO団体で、アフターケア、自立支援に取り組んでいるのが現状です。
【施設を出た子どもたちが困る事】
・住宅(保証人がいない)
・仕事(続かない)
・夢を知らなければ夢をもつこともできない
親に育ててもらえなかった子どもたちは、「自分は誰かにとって必要なんだ」ということを心の中で認めにくくなります。
そして出会いや情報に触れる機会は自ずと少なくなり、夢や目標を持つことも難しくなっていくのです。
【子どもたちの気持ちを挫く現実】
施設出身の子どもたちが大学に行こうと思うと、高校に行きながら入学資金を貯め、すべての家事とアルバイトを両立させていく必要があります。
その過酷さは大学の進学率や中退率に大きく現れています。
「大学進学率」
全国平均 53.2% 児童養護施設児 12.3%
「大学中退率」
全国平均 2.65% 児童養護施設児 6.20%
【闇に飲み込まれていく子どもたち】
支えのない社会で行き場をなくした子どもたちの中には、生きることを諦めたり、闇の深い道を選ばざるをえなくなる子どもたちもたくさんいます。
そんな社会の隙間を埋めていくような仕組みが必要とされています。
それを放置する訳にはいきません。
そこでエスペランサ流
子どもたちの為に出来る事を考えました
『大阪の全児童養護施設で生活する子どもたちを対象に
フットサル(エスペランサ カップ)大会を開催』
児童養護施設で生活する子どもたちを対象に、CEREZO FUTSAL PARKにてフットサル大会を開催!
子どもの身体的能力の健康増進、身体的能力の保持を図り、児童養護施設の子どもたちの育ちを支援したいと考えています。
施設の子どもたちは、日頃サッカーの練習をしているにもかかわらず、競い合う機会があまりありません。
私共エスペランサは、施設児童に目標を設定し、努力するという経験の素晴らしさを体感してほしいと思っています。
【目的】
子どもたちの自尊感情・自己肯定感の引き上げを図る
・スポーツを通して、子どもたちの健全育成を図る
・勝ったときの喜び、負けたときの悔しさ、諦めないという気持ち、感謝の心を育む
・夢や希望を持つことが難しい子どもたちに、エスペランサカップを通じてプロサッカー選手を目指す夢を持つ“きっかけ“を作る
・チームプレイ、役割分担の素晴らしさ
すぐに結果が目で見えるものではないかもしれません。
しかし、エスペランサ カップが施設で生活する子どもたちにとり、必ず良い経験値の一つになるはずです。
【なぜフットサルなのか?】
私たちエスペランサは週に一度、施設で生活する子どもたちとフットサルをしています。
そこで見た子どもたちの熱い眼差しに強く心を打たれました。
子どもたちは皆、真剣です。
試合に負けて涙を流す子どももいます。
【大会要項】
主催:NPO法人エスペランサ
協力:大阪府社会福祉協議会 児童施設部会
JSC SAKAI
日時:2024年9月23日(月・祝)※雨天決行
・集合時間 9:00
・開会式 9:30
・閉会式 15:30
場所:CEREZO FUTSAL PARK
大阪府大阪市北区大淀中5-12-39
参加年齢:小学1年生~小学6年生の男女
参加資格:・大阪府下の児童養護施設で生活する子どもたち
(但し、同法人であれば児童心理治療施設の子どもたちの参加も可)
・里親のもとで生活する子どもたち
参加人数:1チームにつき出場する選手は5名
(ゴールキーパー[ユニフォームが違う選手]含む)、その他控え選手5名
参加費:5,000円/施設
【支援金の使いみち】
当日は、フットサル場を4面借ります。
会場費 320,000円
※余剰金が発生した際は、子どもたちへの参加賞やお弁当・お茶代に充てさせていただきます。
【実行スケジュール】
2024.6 講師、審判依頼
2024.7 各種参加賞等の注文
(大会Tシャツ、参加賞、盾、メダル、ボールの注文)
2024.8 備品、看板等の購入
(看板、プラカード、スコアブック、救急部品、文房具類購入)
2024.9 損害保険加入
大会開催
2024.11 報告書作成
【最後に】
子どもたちは、人を癒したり、元気づけたりすることのできる力を持った、社会全体の宝であると考えています。
家庭の貧困、虐待など様々な事情で親と別れて生活しなければならない子どもたち。
社会を明るくできるはずのたくさんの力が眠ったままの状態であると言えます。
エスペランサカップを通して、そんな現状の打開へ向けた小さな一歩を踏み出していってほしいと願っています。
私は人生を懸けて施設の子どもたちと関わっていきます。
子どもたちの心に寄り添い、いつでもなんでも話を聞いてあげれるような存在になりたいと思います。
子どもたちに寄り添う大人は必要です。
エスペランサ カップはNPO法人主催で大阪府全域の施設を対象に主催する前例がないというところからスタート致しました。
今回は第7回目開催を目標としております。
今後も継続して開催を目指し、大会はなんとしても成功したいと思っております。
子どもたちの笑顔のため、ご協力をお願いいたします。
【団体名】NPO法人エスペランサ
【代表者】岡﨑 憲司 おかざき けんじ
【住所】〒576-0016 大阪府交野市星田8丁目47番地9号
【TEL】090-8756-4936
【FAX】072-380-1258
【MAIL】npo.houjin.esperanza@gmail.com
【HP】https://npo-esperanza-osaka.jimdosite.com/